Case. 42
ようやくたどり着いたLUCIE。
そこは不機嫌な彼女の目を
輝かせる場所だった。
一生に一度の結婚だから、プロポーズには素敵なリングを贈りたい。
京都が好き、星が好き、キラキラが好き、人と違うのが好き。そんな彼女にピッタリのエンゲージリングを探せども、これでもない。それでもない。う~ん。分からない。見つからない。
悩んでたどりついたのが、「オートクチュール」。
シンガポールでペンダントと共にサプライズで攻めたプロポーズ。「リングは一緒にデザインしよう」。
ここから彼女の理想をカタチにしてくれる僕たちのショップ選びが始まった。オートクチュールのショップはそれこそ星の数程あるが、LUCIEへ行くことに。
期待に胸ふくらました僕たちだが、銀座で迷子になってしまった。あっちでもない…こっちでもない…
「もう帰る」と言う彼女をなだめ、ようやくたどり着いたLUCIE銀座店は不機嫌な彼女の眼を輝かせる場所だった。
僕たちのイメージを忠実にデザインするデザイナー、
僕たちの本当の理想を引き出してくれるオートクチュールコンサルタント、僕たちの理想が現実へと変わっていく時間。
それは婚約という不確かな現実が結婚という確かな未来へ変わっていく時間。
そして僕たちの言いたい放題から3カ月経ち、様々なこだわりを入れたリングは僕たちの想像を遥かに超える完成度で実現した。
僕はこのリングを「ムーンシャインダンス」と名付けている。
今ではLUCIE銀座店へのaccessもバッチリだ。